写真内の測量ポールを基準に、IJCADへ実寸で貼り付ける

写真内の測量ポールを基準に、IJCADへ実寸で貼り付ける「PhotoScaleTool v0.8」

現地写真から断面図を作るとき、写真をCAD上の縮尺に合わせて貼り付ける作業を少し楽にするため、 「PhotoScaleTool」を作成しました。

写真に写っている測量ポールやスタッフの既知寸法を2点で指定し、 写真上の原点をもう1点指定すると、IJCAD用のスクリプトを作成します。 スクリプトを実行すると、写真が所定の位置と縮尺で配置されます。

ダウンロード

※Google Driveの共有設定によっては、ダウンロードできない場合があります。

操作画面

PhotoScaleToolで縮尺の2点と原点を選択している画面
1・2点目で実長が分かる区間を指定し、3点目でCAD内の赤△に合わせる写真上の原点を指定します。

主な機能

  • 写真内の既知寸法から縮尺を計算
  • 写真上の原点をCAD内の赤△へ自動で位置合わせ
  • 最大40枚まで対応
  • 4列×10段で写真を配置
  • 写真をCAD図形より最背面へ移動
  • 拡大表示した状態でも点を指定可能
  • 写真ごとに異なる基準実長を設定可能
  • 既存の測定結果からスクリプトだけ再作成可能

写真ファイルの名前

写真名の先頭に、配置順を付けます。

@1_2026-04-01 013.JPG
@2_2026-04-01 019.JPG
@3_2026-04-01 022.JPG

配置順は次のとおりです。

@1 ~ @10   :左から1列目を上から下へ
@11 ~ @20  :左から2列目を上から下へ
@21 ~ @30  :左から3列目を上から下へ
@31 ~ @40  :左から4列目を上から下へ

使い方

  1. 写真とひな形DXFを同じフォルダに入れます。
  2. ZIPを展開し、run_PhotoScaleTool.batを実行します。
  3. 写真フォルダを選択します。
  4. 赤△を読み取る対象DXFが正しいことを確認します。
  5. 標準の基準実長をmm単位で入力し、「測定開始」を押します。
  6. 写真上で基準寸法の両端を2点クリックします。
  7. 続けて、CAD内の赤△へ合わせる写真上の原点を1点クリックします。
  8. 全写真の処理が終わると、写真フォルダにSCRファイルが作成されます。
  9. IJCADでひな形DXFを開き、コマンド欄にSCRIPTと入力します。
  10. PHOTO_ATTACH_GENERATED.scrを選択します。

基準実長の考え方

入力する数値は、写真上でクリックした2点間の実際の長さです。

  • 2mを選ぶ場合:2000
  • 1mを選ぶ場合:1000
  • 測量ポールの20cm区間を選ぶ場合:200
  • 20cm区間を5つ選ぶ場合:1000

短い区間だけを使うとクリック誤差の影響が大きくなるため、 見えている範囲でなるべく長い区間を使う方が安定します。

操作時の補足

  • 写真を拡大してから点を選んでも、縮尺計算には影響しません。
  • 最初に入力した基準実長は共通の初期値です。
  • 写真表示画面の左下で、その写真だけ基準実長を変更できます。
  • 写真は最背面へ配置されるため、赤△、断面線、寸法、文字は写真より前面に表示されます。
  • CAD単位は1=1mmを前提としています。

出力されるファイル

photo_scale.csv
photo_scale_plan.json
PHOTO_ATTACH_GENERATED.scr

一度測定した後は、CSVを残しておけば、点を選び直さずにSCRだけ作り直せます。

ひな形DXFについて

配布しているひな形DXFは、写真の配置位置となる赤△を最大40か所用意しています。 寸法スタイルは「yamawaki Oudan-S300」を現在のスタイルに設定済みです。

注意点

このツールは、1枚の写真を既知寸法に合わせてCAD上へ配置するためのものです。 写真測量やオルソ補正を行うものではありません。 カメラからの距離が異なる場所や、斜面に奥行きがある写真では、場所によって縮尺差が生じます。 最終的な断面形状は、現地測量、DEM、点群なども確認した上で判断してください。

また、DXFに貼り付けた写真は外部参照です。 DXFと写真の保存場所を変更するとリンク切れする場合があるため、写真フォルダの構成はなるべく変えない方が安全です。

コメント

このブログの人気の投稿

IJCAD(AutoCAD互換CAD) コマンド早見表

設計定数を求めるための代表N値について

WEB地図(国土地理院など)のズームレベルについて