岐阜県の土砂災害・水害情報をまとめたWeb地図 熊情報からCS立体図まで

岐阜県の土砂災害・水害情報をまとめたWeb地図

岐阜県の土砂災害・水害情報をまとめたWeb地図

岐阜県の土砂災害警戒区域・特別警戒区域を中心に、岐阜県CS立体図、洪水・内水などの水害情報、 避難場所、昔の地形図、旧市町村境界、地価、バス停などを一つの画面で切り替えて確認できるWeb地図です。 土砂災害区域は箇所番号・箇所名・住所から検索でき、地図上をクリックすると住所・緯度経度・ JGD2011平面直角座標もその場で確認できます。

岐阜県 土砂災害・防災Webマップ
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スマートフォンでの現在地表示: 地図左上の現在地ボタンを押すと、端末の位置情報を利用して現在地を表示できます。 初回はブラウザから位置情報の利用許可を求められます。

クリックした場所の住所・座標をその場で確認

地図上の任意の場所をクリックまたはタップすると、その地点の 住所・緯度・経度・JGD2011平面直角座標を画面左下に表示します。 山間部や斜面でも「この場所はどの住所付近か」「座標はいくつか」を一度に確認できます。

平面直角座標はクリックした緯度経度から自動で変換します。 通常であれば、緯度経度を確認したあと国土地理院などの座標変換ツールへ入力して 平面直角座標を求める作業が必要ですが、このWeb地図ではその部分を自動化しています。 岐阜県ではJGD2011の第VII系(EPSG:6675)を使用します。

資料作成にも便利: 表示された住所・緯度経度・平面直角座標は文字として選択できます。 PCではドラッグ、スマートフォンでは長押ししてコピーできるので、 Excel、QGIS、メール、調査メモなどへそのまま貼り付けられます。 なお、Web地図上でクリックした地点を変換した参考値であり、測量成果そのものではありません。

岐阜県のGIS・オープンデータを活用

岐阜県には、行政情報や地域情報を地図上で公開する 「岐阜県域統合型GIS」があり、さらに岐阜県オープンデータカタログでは 土砂災害警戒区域・特別警戒区域のGISデータなども公開されています。

土砂災害警戒区域のGISデータは、岐阜・西濃・中濃・東濃・飛騨などの地区ごとに公開され、 座標系はJGD2011・平面直角座標系第VII系(EPSG:6675)です。 このWeb地図では、こうした岐阜県のGIS情報と国土地理院・国土数値情報などの公開情報を組み合わせ、 ブラウザだけで横断的に確認できるようにしています。

土砂災害警戒区域を検索できる

地図の中心となるのは、 土砂災害警戒区域(イエローゾーン)と 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)です。 区域をクリックすると、必要な項目に絞って 現象の種類・箇所番号・箇所名・公示年月日を表示します。 Googleマップとストリートビューもその場から開けます。

左上の「土砂災害検索」では、 箇所番号・箇所名・住所から区域を検索できます。 番号が分かっている既指定箇所を探す場合や、地名から周辺の区域を確認する場合に便利です。 検索結果を選ぶと対象区域へ移動し、ポップアップを確認できます。

区域の属性を全部表示すると項目が多くなりすぎるため、 日常的に確認することが多い項目だけをポップアップに表示しています。

岐阜県CS立体図で地形を見る

岐阜県森林研究所が公開している岐阜県CS立体図を表示できます。 CS立体図は、標高・傾斜・曲率などを組み合わせて地形の凹凸を見やすくした図で、 谷・尾根・遷急線などを通常の地形図より直感的に把握しやすいのが特徴です。

岐阜県森林研究所では、航空レーザ測量の50cm・1m DTMなどから作成したCS立体図を公開しており、 森林作業道や山地災害リスクの地形判読などへの活用が案内されています。 この地図では土砂災害警戒区域と重ねて、区域と地形との関係を確認できます。

背景地図は必要なものだけ表示

背景地図には国土地理院の淡色地図・標準地図・航空写真と、今昔マップを用意しています。 背景地図はチェックボックス式で、1枚をONにすると他の背景地図は自動的にOFFになります。 また、すべての背景地図をOFFにして、CS立体図や各種区域だけを見ることもできます。

CS立体図は背景地図とは別のレイヤーなので、淡色地図や航空写真の上に重ねて比較できます。

水に関する6種類の情報

国土地理院「重ねるハザードマップ」で公開されている水害関係のタイルを利用し、 次の6種類を個別にON・OFFできるようにしています。

① 洪水浸水想定区域(想定最大規模)

河川が氾濫した場合の浸水範囲・浸水深を確認するレイヤーです。 岐阜県は長良川・木曽川・揖斐川・飛騨川など多くの河川があり、 土砂災害区域と洪水リスクを同じ画面で見ることができます。

② 家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)

洪水時の強い流れによって木造家屋などが流失・倒壊するおそれがある区域です。 浸水の深さだけでなく、流れの力による危険性を見るための情報です。

③ 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)

洪水によって川岸が削られ、沿岸の土地や家屋に危険が及ぶ可能性がある区域です。 河川沿いでは洪水浸水想定区域とあわせて確認すると分かりやすくなります。

④ 内水(雨水出水)浸水想定区域

短時間の強い雨で下水道・水路などの排水能力を超えた場合の浸水想定です。 大きな河川から離れていても浸水することがあるため、洪水とは分けて確認します。

⑤ 高潮浸水想定区域

台風や低気圧による高潮の浸水想定です。 岐阜県は海に面していないため、県内では基本的に対象となる区域はありません。 地図を県外へ移動した場合も使える全国共通レイヤーとして残しています。

⑥ 津波浸水想定

津波による浸水想定区域です。 これも岐阜県内では基本的に対象となりませんが、全国共通の防災レイヤーとして表示できるようにしています。

これらの水害レイヤーは現在の雨量や実際の浸水状況を示すリアルタイム情報ではありません。 災害時は気象庁キキクル、岐阜県の河川・土砂災害情報、市町村の避難情報など最新情報を優先してください。

岐阜県で起きた主な水害・豪雨を10例

岐阜県は山地と大河川の両方を持つため、同じ大雨でも 河川氾濫・内水・土砂災害・道路寸断など被害の出方が地域によって異なります。 岐阜県の災害アーカイブや河川課の資料から、代表的な水害・豪雨を10例に絞って整理しました。 すべての水害を網羅した一覧ではありません。

年災害主な地域・特徴
1959年
昭和34年
伊勢湾台風 9月26日に東海地方を襲った大型台風。岐阜県でも暴風・大雨による大きな被害が発生し、戦後の代表的な風水害の一つとなりました。
1972年
昭和47年
昭和47年7月豪雨 東濃地方を中心に中小河川の氾濫、山崩れ、崖崩れが発生。明智町や瑞浪市などで土砂災害による大きな人的被害が出ました。
1974年
昭和49年
7月集中豪雨 岐阜県河川課の洪水実績図では、飛騨川・下呂市周辺などの浸水実績が整理されています。西濃地域でも大きな浸水被害が記録されています。
1976年
昭和51年
9.12豪雨災害 台風17号に伴う長雨で長良川が増水し、安八町大森で右岸堤防が決壊。安八町・墨俣町などが広く浸水し、岐阜県史上でも特に大きな河川災害となりました。
2000年
平成12年
恵南豪雨 台風14号と秋雨前線による豪雨。東濃・上矢作町などで道路・河川・土砂災害が相次ぎ、県内では土石流、がけ崩れ、地すべりも多数発生しました。
2004年
平成16年
台風第23号 10月20日に台風が岐阜市付近を通過。岐阜・関・美濃・郡上・大垣・飛騨・高山など広い範囲で浸水被害が記録されています。
2010年
平成22年
7月15日豪雨 可児市・八百津町などを中心に大きな被害が発生。県は災害検証委員会を設け、避難・情報伝達・防災体制などを検証しました。
2018年
平成30年
平成30年7月豪雨 県内各地で記録的な大雨となり、県内初の大雨特別警報が16市町村に発表。関市の津保川など中小河川の氾濫による浸水被害が発生しました。
2020年
令和2年
令和2年7月豪雨 中濃から飛騨を中心に記録的大雨。飛騨市・高山市・下呂市・郡上市・中津川市・恵那市に大雨特別警報が発表され、飛騨川では氾濫発生情報も発表されました。
2024年
令和6年
台風第10号 8月29日からの台風・大雨で、西濃の大垣市・池田町などを中心に被害が発生。岐阜県は災害対策本部資料や被害概要を継続して公表しました。
過去の浸水実績をCS立体図・今昔マップ・洪水浸水想定区域などと重ねて見ると、 「低い土地」「昔から水が集まりやすい場所」「川沿い」「谷出口」など、 現在の地形・土地利用との関係を考える材料になります。

令和8年5月29日から「レベル4土砂災害危険警報」へ

令和8年5月29日から、新しい防災気象情報の運用が始まりました。 これまで土砂災害防止法に基づいて発表されてきた「土砂災害警戒情報」は、 気象業務法に基づく土砂災害に関する警報と一体として、 「レベル4土砂災害危険警報」という名称を用いて通知される仕組みになりました。

名称は変わりましたが、避難の判断に役立てる土砂災害警戒情報としての性質は変わりません。 レベル4相当の情報が発表された場合は、市町村の避難指示や現在の危険度を確認し、 危険な場所にいる場合は早めの避難を考える必要があります。

キキクルで「今の危険度」を確認

このWeb地図に入れている土砂災害区域や浸水想定区域は、 「どこに災害リスクがあるか」を事前に見るための情報です。 一方、実際の大雨時に今どこで危険度が高まっているかを見るのが気象庁のキキクルです。

単純な1時間雨量だけでなく、土砂災害・浸水・洪水について、 災害発生の危険度を地図上で確認できます。 大雨時はこのWeb地図で区域や地形を確認しながら、キキクルや岐阜県の土砂災害情報ポータルを併用するのが便利です。

気象庁 土砂キキクルの利用イメージ
土砂キキクルの利用イメージ(出典:気象庁)

避難場所の情報も整理して表示

避難場所は、施設名や住所だけでなく、 その施設が洪水・崖崩れ/土石流/地滑り・地震・内水氾濫など、 どの災害に対応しているかを見やすく整理して表示します。 元データのコードや空欄をそのまま並べるのではなく、地図上で確認しやすい表記にしています。

そのほかの表示データ

防災以外にも、現地調査や地域確認で使いやすい情報を重ねられるようにしています。

  • 熊出没情報
  • 避難所・指定緊急避難場所
  • 道の駅
  • バス停
  • 地価調査地点
  • 旧市町村境界
  • 大規模盛土
  • 小学校区
  • 概略調査(土石流・急傾斜)
  • 追加図化案
  • 既存砂防基盤図範囲
  • 砂防基盤図建物

この地図でできること

  • 土砂災害警戒区域・特別警戒区域を確認する
  • 箇所番号・箇所名・住所から土砂災害区域を検索する
  • クリック地点の住所・緯度経度・JGD2011第VII系の平面直角座標を確認する
  • 住所や座標を文字選択してExcel・QGISなどへコピーする
  • 岐阜県CS立体図で谷・尾根・斜面の形を見る
  • 洪水・氾濫流・河岸侵食・内水など水害情報を重ねる
  • 今昔マップや航空写真で土地利用の変化を見る
  • 避難場所と対応災害を確認する
  • 旧市町村境界や概略調査など業務用レイヤーを重ねる
  • 大雨時にはキキクル・ぎふ土砂災害情報ポータルで現在の危険度を確認する
  • スマートフォンで現在地を表示しながら現地確認する

一つの情報だけで判断する地図ではなく、 同じ場所を「地形・土砂災害・水害・過去の地図・避難場所・地域情報」など複数の視点から見る ためのWeb地図としてまとめています。

出典・参考資料

  1. 岐阜県「岐阜県域統合型GIS」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/203165.html
  2. 岐阜県オープンデータカタログ「土砂災害警戒区域・特別警戒区域GISデータ」
    https://gifu-opendata.pref.gifu.lg.jp/
  3. 岐阜県森林研究所「CS立体図等の公開について」
    https://www.forest.rd.pref.gifu.lg.jp/shiyou/CSrittaizu.html
  4. 岐阜県 河川課「過去の主な浸水実績・災害検証」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/17662.html
  5. 岐阜県 防災課「災害資料・災害アーカイブ」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/6775.html
  6. 岐阜県「9月12日豪雨災害(昭和51年)」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/6965.html
  7. 岐阜県「恵南豪雨(平成12年9月11日)」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/6943.html
  8. 岐阜県「平成30年7月豪雨」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/250226.html
  9. 岐阜県「令和2年7月豪雨」
    https://www.pref.gifu.lg.jp/page/250124.html
  10. 国土地理院「ハザードマップポータルサイト」
    https://disaportal.gsi.go.jp/
  11. 岐阜県「ぎふ 土砂災害情報ポータル」
    https://alert.sabo.pref.gifu.lg.jp/sp/
  12. 国土交通省「レベル4土砂災害危険警報」
    https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/sabo_ken_link.html
  13. 気象庁「キキクル(危険度分布)」
    https://www.jma.go.jp/bosai/risk/

※水害10例は、岐阜県の災害アーカイブ・河川資料から代表例を抜粋したもので、県内の全水害を網羅するものではありません。
※各データの内容・更新時期・利用条件は公開元の最新情報をご確認ください。災害時の避難判断は、気象庁、岐阜県、市町村などが発表する最新情報を優先してください。

コメント

  1. 【新機能】Googleマップ&ストリートビュー連携
    地図上のピンや土砂災害区域をタップすると、ポップアップ内に「ストリートビュー」へ一発でジャンプできるボタンが出現します!

    現場までのルートナビを即座に開始したり現場周辺の擁壁や斜面の状況をストリートビューで事前確認したりと、便利になりました。

    返信削除
  2. 国土基本図郭2500を追加。IDが図郭番号です

    返信削除
  3. 概略調査関連の入札結果

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000000796&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001291&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001218&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001215&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001254&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001255&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001256&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001257&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001258&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001203&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001086&BunshoKanriId=50

    https://www2.cals.pref.gifu.jp/CALS/Publish/KokaiBunshoServlet?AnkenKanriNo=321000002025422000001011&BunshoKanriId=50

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